ギリシャ神話に、「時の神」が二人出てくる。その神の名前を使って、神学者パウル・ティリヒ(1886-1965)は、
「物理的な時間の流れ」をChronos(クロノス)、「人が感じる意義深い質的な時間の流れ」をカイロス(Kairos)と呼んで区別した。

時間とは神秘である。
同じように流れている時間も人によって質的に異なっている。
「時計によって示される時間」は物理的に同じ速さで流れるのに対し、「心理的な時間」の流れは関わり方次第で、早く流れたり遅く流れたりする。
例えば、何かに熱中しているとき、恋人と会っているとき、大好きな音楽を聴いているとき、仕事に熱中しているとき、
物理的には長い時間が経っているのに「あっという間」の時間に感じる。
そこには充実感と活き活きさが存在する。
一方、集中できないときには、「退屈で不快な」時間となる。これは誰にも経験があるはずです。

そして、この時間は「心の記憶」として人生に「豊かさ」を与えてくれます。
日曜の朝の新鮮な空気に漂うコーヒーの香り、
夫婦で語らう夕食のテーブルの温かみ、
映画を見ながら抱えるクッションの感触、
子供と遊ぶひととき・・・、
友人と交わす言葉。

この「心の記憶」をテーマにKairos(カイロス)は多くの皆様に「心の記憶」を彩る空間を提案したいと考えています。